TPP交渉、内田聖子マレーシア現地取材報告

参院選で安倍自民圧勝、TPP交渉正式参加、日本郵政とアフラック提携。いやはやなんとも絶妙なタイミング。日本が長年かけて築きあげてきた郵便局がアメリカ企業の代理店になったようなものと言っても過言ではないでしょう。

マレーシアのTPP交渉会場に行き情報収集してきた内田聖子さんによると、TPP交渉および二国間並行協議については、だいたい次のような状況のようですね。

コメなど5分野といっても、大変複雑に細かく分類されており、その品目数は、なんと、586。この586品目を全て守ることは、現実問題、非常に困難。3年間18回におよぶTPP交渉のプロセスに何も関与していなかった日本。各国政府がどういう主張をしているのかさえ公表できないほどの秘密主義。TPP交渉内容29章のうち、14章は内容がすでに確定しているという。年内妥結を目指しているTPP交渉。残された時間はわずか5ケ月ほど。

TPP交渉は一括採択なので、交渉内容まるごと飲むか飲まないかの二者択一。部分的にこの部分は飲めないとかいうのは一切許されない。はいはい分かりましたと丸呑みするか、それとも、ちゃぶ台引っくり返して席を立ち撤退するか。国会で批准するかしないか、そのときまで交渉内容は非公開(一般には協議終了後4年間は非公開)。国会で批准か否かを決めるとき、いきなり、こんなん出ましたぁ~で、これヤダからやっぱやめるわ~、なんていうのは現実的にはまずあり得ないと思われる。

海賊版の流通を防止するといっても、海賊版が最も多いシナや香港や台湾などはTPPには加盟していない故、あまり意味がない。TPP交渉の知的財産分野でも、新薬の特許をできるだけ延ばしたいアメリカの製薬会社は、価格が安く庶民に優しいジェネリック薬品を歓迎しない。日本郵政とアフラックのガン保険の話、いつどこで誰がどのように話を進めていたのか、その詳細は不明のまま。このように、TPPと並行して行われる日米二国間協議は、TPP以上に情報が表に出てこないまま進められる。もう俺たちだけで決めちゃいましたから残念~とでも言いたいかのごとく、いきなり結果だけがテレビや新聞などマスコミで報道される。

そもそも、3年間18回におよぶプロセスに何も関与していなかったTPP交渉で日本が勝ち取れるものなどあるのか。日本はなにを勝ち取ろうとしてTPP交渉に参加したのか。日本郵政とアフラックの提携は、コーポラティズムに染まった米国政府およびグローバル多国籍企業群のための「構造改革」の序章にすぎない。

だいたい上記のような状況のようですね、TPP交渉と二国間並行協議については。

マレーシアTPP交渉会場で情報収集してきた内田聖子さんラジオ出演
20130726 報道するラジオ「TPP初参加 日本に交渉の余地はあるのか?
http://youtu.be/KUX0I9JMFQ4

2013年7月26日【金】TPP初参加 日本に交渉の余地はあるのか?
日本は今週、TPP交渉に初めて参加しました。
今夜の「報ラジ」は、国際NGOの一員として
マレーシアの交渉会場に行き、情報収集してきた
NGO「アジア太平洋資料センター」の事務局長・内田聖子さんに
出演いただき、交渉の様子を聞きます。
内田さんは、シンガポールでの第16回会合、
ペルーでの第17回会合の現場も見ておられます。
日本の交渉官は「各国の主張に開きがあり、
今後、日本が実質的な議論に参加することは可能」と話していますが、
本当に交渉の余地はあるのか、
交渉参加の際の「守秘契約」とはどんなものなのか、
日本郵政とアフラックの提携は何を意味するのかなど、
気になることはたくさんあります。
内田さんに聞きたいことのある方は、
メール・FAXで、どんどんお寄せください。
参院選の敗北でゴタゴタが始まった野党の状況について、
東京報道の神崎智大記者のリポートもあります。

ノーカット(wma)
http://goo.gl/FiMvZz
予備
http://goo.gl/GjwRsV
【YouTube】RamadaVikara 2nd Channel
http://goo.gl/ko4Liz
報道するラジオホームページ
http://www.mbs1179.com/hou/c_toku/
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内田聖子‏@uchidashoko 18時間 2013年7月26日 – 7:38
https://twitter.com/uchidashoko/status/360771088453615616
すごい!さっそく先ほどの番組をいつもUPしている方が!大阪MBSラジオ「報道するラジオ」20130726 「TPP初参加 日本に交渉の余地はあるのか?」。今回は約20分もとっていただきいろいろお話しできました。番組の皆さんに感謝★ http://ow.ly/nlRkx

内田聖子‏@uchidashoko 7時間 2013年7月26日 – 17:56
https://twitter.com/uchidashoko/status/360926732812951552
7月26日「日経」:「特区で雇用規制緩和 政府検討、残業・解雇柔軟に」。これで日本は「企業が世界で一番活動しやすい国」になる。TPP「攻め」の分野に「外国企業が活動しやすいよう規制緩和」などとあるが、まさにその関連政策。 http://ow.ly/nmXJb

内田聖子‏@uchidashoko 7時間 2013年7月26日 – 18:03
https://twitter.com/uchidashoko/status/360928362807574529
自民党議員や政府には明らかに「大きな業界団体・経済団体」はそれなりに扱うが、市民団体・NGOは活動も存在意義もわからないのでオマケ、程度の認識しかない。それ自体があまりに非常識すぎて二の句も告げない。市民団体・NGOの側の力量不足もあるが、これではまともな民主主義は成り立たない。

内田聖子‏@uchidashoko 7時間 2013年7月26日 – 18:34
https://twitter.com/uchidashoko/status/360936188267347969
日本TPP交渉参加後、「日本郵政とアフラック提携」「特区で雇用規制緩和、残業・解雇柔軟に」等の動きが次々と出てくる。これはTPPに関連する日米並行協議の結果でありTPPに便乗したネオリベ改革でもある。最大の問題はその経過が私たちには全く見えず「結論」だけが突然報じられることだ。

内田聖子‏@uchidashoko 6時間 2013年7月26日 – 19:10
https://twitter.com/uchidashoko/status/360945230469529600
日本政府の言い分。TPP交渉参加前:参加していないので情報がわからない。だから早く参加したい。参加後:参加国には守秘義務があるので情報はいっさい出せません。ばかにするのも程がある。TPPの異常な秘密性は事前にわかっていたはず。

内田聖子‏@uchidashoko 2時間 2013年7月27日 – 4:25
https://twitter.com/uchidashoko/status/361084989951057920
7月26日、アフラックと日本郵政は提携を正式発表。内容は①アフラックがん保険を全国郵便局約2万局で販売、②かんぽ生命保険の直営79店でアフラックのがん保険を販売、③アフラックが日本郵政専用のがん保険を開発。TPPとの関連については「関係ない」というがそれはありえないだろ!

内田聖子‏@uchidashoko 1時間 2013年7月27日 – 5:14
https://twitter.com/uchidashoko/status/361097324795150338
本日の十勝毎日新聞にインタビューが載りました。マレーシアTPP会合から帰った翌日、取材を受けましたがなんと翌日掲載だった。「TPPは異常な秘密交渉 利害関係者会合出席の内田聖子氏インタビュー」。ネットでは読めないので後日記事UPしますが、北海道の方は読んでくれているかな?
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十勝毎日新聞の内田聖子氏インタビュー記事は、ネットでも読むことができるようですね。
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日本の獲得「ゼロ」 TPP利害関係者会合出席 内田聖子氏に聞く
WEB TOKACHI - 十勝毎日新聞 2013年07月27日14時20分
http://www.tokachi.co.jp/news/201307/20130727-0016247.php
【東京】25日までマレーシアで開かれ、日本が参加した第18回環太平洋連携協定(TPP)交渉の全日程が終了した。現地で利害関係者(ステークホルダー)会合に出席したNPO法人アジア太平洋資料センター(東京)の内田聖子事務局長(42)が26日午後、東京都内で十勝毎日新聞社のインタビューに応じた。内田氏は米国企業の利益につながる要求が相次いだことや、交渉内容の情報が出てこない異常な秘密交渉であることを問題視した。(聞き手・関坂典生)
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