甘利明単独記者会見 マウイTPP閣僚会合閉幕後

内田聖子 / Shoko Uchida @uchidashoko
https://twitter.com/uchidashoko/status/627659263054221312
ハワイ会合での「大筋合意」は見送られた。しかし甘利大臣は閣僚会合終了後の単独記者会見で「8月末までに会合を持とうというのが共通認識だ」と発言。可能性としては、8月22日~25日までのマレーシアでのASEAN経済相会合に合わせてTPP閣僚会合を開く案が浮上している。

内田聖子 / Shoko Uchida @uchidashoko
https://twitter.com/uchidashoko/status/627768923753050112
【TPP交渉】落胆広がる経済界 早期決着を要請 JA全中は政府批判強める http://www.sankei.com/politics/news/150801/plt1508010025-n1.html @Sankei_newsから

内田聖子 / Shoko Uchida @uchidashoko
https://twitter.com/uchidashoko
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「もう1回閣僚会合を開けば決着できるのではないかと思う」甘利TPP担当相
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甘利大臣「もう1回で決着に」 8月下旬に再会合(15/08/01) ANNnewsCH
https://www.youtube.com/watch?v=24wLl029sVQ

「8月末までに会合を持とうというのが共通認識と理解しています」甘利TPP担当相
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「ある特定の国が複数の国と交渉がまとまらなかった」甘利TPP担当相
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「乳製品輸入などで強硬姿勢のニュージーランドを間接的に批判」甘利TPP担当相
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「次回の会合での大筋合意に自信」甘利TPP担当相
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甘利TPP担当相会見詳報(1)「もう1回閣僚会合を開けば決着ができる」
http://www.iza.ne.jp/kiji/economy/news/150801/ecn15080123120024-n1.html
http://www.iza.ne.jp/kiji/economy/news/150801/ecn15080123120024-n2.html

環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉の閣僚会合は7月31日(日本時間8月1日)、米ハワイ州マウイ島で最終日(4日目)の協議を開き、交渉内容の大筋合意を見送った。閣僚会合閉幕後、甘利明TPP担当相は単独記者会見を開いた。その詳報は以下の通り。

■もう1回閣僚会合を開けば決着ができる

当初は1日の午後3時(現地時間)から開催される見通しだった甘利氏の会見は、交渉が難航し閣僚会合の開始時間も遅れたことで、午後6時半から始まった。夜通し行われた交渉もあってか、若干疲れた表情を見せる甘利氏が現れ、会見が始まった。

甘利氏は「28日から31日までの4日間、ハワイで閣僚会合が行われ、交渉は大きく前進した。しかしながら、いくつかの限られた論点について引き続き協議が必要との結論に達した次第であります」とあいさつ。

続けて、ルール分野で物品貿易、投資、環境、金融サービス、リーガル、紛争処理などの未決着の交渉分野について「交渉をまとめることができた」と説明。最大の課題となっていた「知的財産」についても、「多くの論点について決着させることができた」と、成果を強調した。さらに、市場アクセスについても「多くの国との間で交渉を相当前進させることができた」と付け加え、交渉が大きく進(しん)捗(ちょく)したと訴えた。

一方で、「一部の国の間の市場アクセス交渉、それから知的財産分野の一部について各国の利害が対立し、交渉を終結させるには至らなかった」と、大筋合意できなかった理由を簡潔に述べた。

また、今後の予定について「多くの論点が決着し、残された課題は相当しぼりこまれた。今回の会合の成果を踏まえ、今後も交渉の早期妥結に向けた努力を継続するとの認識が各国で共有された」と説明。「残された論点については、各国が準備した上で、もう1回閣僚会合を開けば決着ができるだろう」と述べ、次回閣僚会合での大筋合意に自信を示した。

■「特定の国」がなかなか解決できない

甘利氏のあいさつが終わると、質疑応答が始まった。

-交渉参加12カ国は次はいつ会合するか。もう1回で本当に決着できるか

甘利氏「次の会合について議論した。共通の認識として8月末までに会合を持つというのが共通認識だと理解している。私からは、具体的な日程を確定したほうがより準備しやすい。そこに向けて未解決の問題をその間処理していくという決意がたてやすいという話をしたが、次の会合が決着をさせる会議だとすると、慎重な設定が必要だ」

「物品市場アクセスに関してはまだ(課題が)残っているが、“特定の国”がなかなか解決できない。要求の過大さゆえに各国が応じられないというところもある。その辺を落ち着かせる、腹をくくらせるという決意が必要だと思います」

「特定の国」について甘利氏は示さなかったが、乳製品で過大な市場開放を要求をしてきたニュージーランドであることを記者たちは容易に認識していた。

甘利TPP担当相会見詳報(2)「NZがいかに障害か自覚させる必要ある」
http://www.iza.ne.jp/kiji/economy/news/150801/ecn15080123350025-n1.html
http://www.iza.ne.jp/kiji/economy/news/150801/ecn15080123350025-n2.html

甘利氏に対して、次回の閣僚会合予定や合意の可能性についての質問が相次いだ。

■再度「次の閣僚会合で決着できる自信ある」

-臨時国会に関連法案の提出は間に合うのか

甘利氏「その辺は米国の90日手続き、技術的に弱冠縮めることができるのか。相手がある事情だから、大筋合意できたら直ちに技術的なスピードアップをどう制度上できるのか勘案して、どの国会で対応するかということを決める。今回まとまっていれば確実に臨時国会に間に合ったはずだ。今後、どの時点で大筋合意がなされるかその時点で具体的な国会手続きも確定する」

-日米はどのくらい詰まっているか。次の閣僚会合前に日米の事務レベル、閣僚協議は必要か

甘利氏「日米に限らず残っている(2国間の)バイ(協議)は精力的に事務折衝で詰めることができた。国によっては日本がそう深刻な課題を抱えていないということもあり、事実上閉じることを確認できた」

「米国をはじめ全体の収斂と2国間の収斂がリンクしているところがある。全体がしまらないと2国間がしまらない。そこはまだ決着がついていない。しかし、日米含め、(閣僚会合に)来る前より進んでいる。次の(閣僚)会合を迎えれば決着できる自信はある」

■NZがいかに障害か自覚させる必要ある

再度、次回の閣僚会合での大筋合意を強調した甘利氏。質問は、今回の閣僚会合で大きなネックとなったニュージーランドへの対応にも及んだ。

-閣僚会合前に2国間協議やる必要は

甘利氏「日米は農産物の一部と自動車が残っていますし、自動車は全体のしまり具合とリンクしている部分がある。日米交渉で日本が約束したことがあるから、それをみないと期間の最終的な決着ができない」

「あるいは、カナダも閣僚会合で決着させるという意思をみせたから急速に進んだ。某国は過大な要求をしている。妥当な要求に頭を冷やしてもらわなければならない。そういう時間が必要かもしれない」

-次の(閣僚)会合は

甘利氏「8月末までにというのは認識として共有していると思う。日程確定を迫ったが、そこまではなかなかできないという議長判断だと思う」

-ニュージーランドを突破するシナリオは

甘利氏「関係するすべての国がそことは閉じていないわけだから、いかに交渉をまとめる障害になっているかということは関係国が自覚させる必要がある」

-1カ国外して合意する可能性は

甘利氏「12カ国がまとまって合意するのがベストと思う。共同会見で自分は一生懸命みんなと歩調を合わせて妥結のメンバーでありたいといっていたから、それなりの適切な行動はとられると思う」

甘利TPP担当相会見詳報(3)「次回まとまらないと日程的に大変」
http://www.iza.ne.jp/kiji/economy/news/150801/ecn15080123430026-n1.html
http://www.iza.ne.jp/kiji/economy/news/150801/ecn15080123430026-n2.html

「今回で最後の閣僚会合」と意気込んで交渉に臨んだのにもかかわらず、大筋合意をできなかった甘利氏に理由を記者から追求される。

■双方に乗り越えられない部分があった

-最後の閣僚会合として臨んだにもかかわらず、最後にならなかった。その理由は

甘利氏「誰が良い悪いはいわないようにするが、交渉の最終盤になると最後のチャンスにできるだけ自分の要求をねじ込みたいという思惑が働く。特に頼る所はここしかないと思う人がいたとしたら、そこに目いっぱい自国の要求をぶつけてみたりする」

-ルール分野で新薬について米国の譲歩なり新興国の譲歩なり、次回で解決するというメドは付いたか

甘利氏「市場アクセスの一部と知財のご指摘の部分が残っている。知財分野の周辺部分はかなり整理がついて、一番の本体、そこに双方がお互い呼び込めるような解決策があるのではないかと期待していたが、やはり双方にとって乗り越えられない部分あった」

「少し冷静な期間おいて知恵を出せば、これだけでTPP全体を駄目にするには至らないと思う。これだけで全体駄目にするのかというベクトルが働くのではないかと思う」

■次回まとまらないと「日程的に大変」

-政治日程は間に合うのか

甘利氏「米国の政治日程からすると今回で相当厳しくなっている。これが何週間か続くということは現体制の政治日程からすると相当厳しい。9月から先にいったら空白期間が生じてしまうのではないかと思う。今回逃したから米国の政治日程的に漂流かというと必ずしもそうではないと思う。次回まとまらないと日程的には大変になる」

-大筋合意を見送ったが、どのようなやり取りがあったのか

甘利氏「市場アクセスに残されている部分と知財の部分が少なくとも大筋合意は無理があるとみんな認識している。ある国は複数国とまったく閉じていない。3つも4つもまったく閉められる見通しがないというのでは大筋合意とはいえない」

会見はこれで終了した。
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