山本太郎 VS 安倍晋三

米軍の攻撃によって破壊された救急車(イラク)
iraq_kyukyusha_kougeki_beigun
山本太郎 VS 安倍晋三 6時間42分45秒あたりから
参議院インターネット審議中継
2015年7月30日
我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/detail.php?sid=3269&type=recorded

山本太郎:
生活の党と山本太郎となかまたち、共同代表の山本太郎です。安保法案について質問いたします。総理よろしくお願いします。航空自衛隊がイラクに派遣されていたことは、総理はご存知ですか?

安倍晋三:
航空自衛隊はですね、イラク特措法に基づきまして平成16年3月から平成20年12月までの間、クエートを拠点として、イラク国内の飛行場との間で人員物資を輸送していました。具体的には、イラクの復興状況や国連多国籍軍の輸送ニーズ等を踏まえまして、国連、米軍などの要員や事務機器、医療機器、車両、航空機部品、テント等を輸送したわけでありました。その際、輸送対象となる人員が武器を携行することについては、それが常識的な範囲で通常携行するものであれば、輸送の対象としていたわけであります。これらの内容は、活動期間中や活動終了後に、国会に説明報告するとともに、適切に公表をしております。

山本太郎:
丁寧にご説明ありがとうございました。空自の先遣隊、クエートに出発したときは、内閣の官房副長官であられたんですもんね、ありがとうございます。え~とですね、航空自衛隊、イラクでなにを運んでいたんでしょうか、という話です。平成19年4月24日、衆議院本会議にて総理は、航空自衛隊のイラク派遣について、国連その他の人道復興支援のための人員、物資の輸送を行っていると説明されました。これに間違いございませんか?

安倍晋三:
それに間違いはないわけでありまして、いま御答弁申し上げたとおりでございまして、国連や多国籍軍の輸送ニーズを踏まえまして、国連、米軍等の要員や事務機器、医療機器、車両、航空機部品、テント等を輸送したわけでございます。

山本太郎:
そうですか。え~と、皆さんのお手元の資料で1になります。お手元の資料の円グラフ、ご覧ください。元データは2009年10月防衛省が開示したもの、航空自衛隊がイラクでの活動を開始した2004年3月3日から最後の空輸となった2008年12月12日までの空輸実績の全記録、グラフ化しました。

全体で4万6千人輸送いたしましたと。先ほどの平成19年の総理の国会答弁だけを聞くと、輸送のメイン、輸送したメインは国連の関係者のほとんどなのかな~、と勘違いしそうになりますけれども、実際は、国連の関係者はたった6%ほど。その10倍、約60%以上が米軍や米軍属だった、ということなんですけれども。これ、あれですよね、なんの目的だったんですかね?お伺いしていいですか。

中谷元:
「はいあの、数字の話でございますが、ご指摘のとおりですね、総人員が46,479人、米軍人が約半数の23,727人でございます。であの、活動につきましては、あの~、特措法に基づいて人道復興支援活動を政策的に重視をしましたが、基本計画におきまして、派遣部隊の編成規模については、人道復興支援活動を実施するために必要な規模という観点から定めるとともに、派遣部隊は人道復興支援活動に支障を及ぼさない範囲で、安全確保活動、これを実施することといたしておりました。で、イラクに派遣された航空自衛隊、こうした方針の下で活動を実施いたしまして、米軍は累次の安保理決議に基づいて治安維持活動のみならず、復興支援活動にも取り組んでいたということで、この2つの任務の中で活動したということでございます。

山本太郎:
はい、蓋を開けてみたら、60%がアメリカの軍人であったりとか軍属であったりという結果があるわけですよね。じゃどうして、国会の答弁において、国連その他の人道復興支援のための人員、物資の輸送を行っているという答えをするのかって。どうして一番多い人たちがそのほかという部分に込められるのかっていう、意味が分からない。これ、いちいち法律見てたら、等って書いて、など、結局そこに全部集約されてるんだろって。国連関係といいながら、メインは米軍の輸送に使ってたんじゃないかって。

お手元の資料でございますけれど、2枚目の表と裏に週間運輸実績の一例、空自の、あります、黒塗りの資料、そして、裏が黒塗りが外された開示文書がご覧いただけます。国連職員を運んでいるといいながら、その中身は実際ほとんどが、米軍関係、自衛隊関係の人員だった。人道支援といいながら戦闘員を輸送してたんじゃないの、っていう話だと思うんですけれども、自衛隊が運んだ米軍兵士も復興支援のための人員だったと、総理、そういうふうに宣言なされますか?ひとことでお願いします。

安倍晋三:
これはあの、イラク特措法に基づく活動としてですね、クエートを拠点とした国内の飛行場との間で人員の物資の輸送をしたわけでありまして、あくまでも特措法に基づく活動をしていたわけでございます。

山本太郎:
なるほど、そう仰るならば、総理は、自衛隊がバグダッドまで輸送した兵士たち、お届けした兵士たちが、その後なにをしたのかということの詳細まで把握されてるということで宜しいですよね。ということはですよ、それらの兵士の所属部隊であるとか、従事した作戦まで知っていたという話になります。それが、把握していた、ということになりますから。もう一度お伺いします、把握してたということで宜しいですか、内容は結構です、把握してたか、してなかったか。

安倍晋三:
あの~、この法律によってですね、まさにこれは人道復興支援活動と安全確保支援活動を行うということになっているわけでありまして、え~、そしてまた、え~、自衛隊の部隊はですね、物品の輸送に際しては、武器の輸送は行われないことにしているわけでございますが、いま私がその詳細についてはですね、ここで承知をしているわけではございません。

山本太郎:
なるほど、詳細は分からないんですよね要は、そういうふうに聞かされてると、いうお話ですよね、当時も、そういうふうに聞かされてたと、いうことじゃないんですか。先に進みましょうか。総理は航空自衛隊がバグダッドに、あっそうやこれ、資料請求したいんですけど、資料請求できますかね。総理これ把握されててっていう、今は把握してないけれども、昔聞いた話によるとそういうことだと、いうことだと思うんですけど。これ本当に平和活動のみに、その人たちが旅立って行ったのかバグダッドから、ていうことに関しての詳細っていうのは、これ資料請求できますかね、応援してくれますでしょこれ、隠したりしないでしょ、出してもらえますか資料、いかがでしょう。あっすいません、委員長に直接。いいですか。

安倍晋三:
あの、輸送した米兵についてはですね、イラク国内において復興支援またはですね治安維持のいずれかの活動に従事していたと、いうふうに認識をしております。

山本太郎:
え~なるほどそうですか。じゃ、総理は航空自衛隊がバグダッドに米軍兵士らの輸送活動を行った2006年7月以降、それによってといいますか、米兵の犠牲者数、どのように変化していったかということ、把握されてますか?

外務省上村中東アフリカ局長:
お答え申し上げます。米軍の犠牲者数に関しまして、でございますが、ある一定の期間をくぎって米国が発表しているものではございません。我々が持っております数字は、米国国防省の数字でございますけれども、2003年3月19日から2010年8月31日までのイラクの自由作戦全体の総数でございますが、4424名の犠牲者が出ているという数字は持っております。

山本太郎:
フリップお願いします。こちらのグラフ、お手元の配布資料3です。イラクで犠牲になった亡骸(なきがら)、この亡骸の数をカウントしてるNGOイラクボディカウントが発表してるもの。ご覧になれば分かるとおり、2007年の民間人の犠牲死亡者数、2万4千人にものぼっている。自衛隊のクエートへの輸送が始まったのは2006年の7月だと。この当時は安倍官房長官時代ですよね。これ以後の約1年間、開戦直後の空爆が激しかった頃を別にすると、もっともイラク市民の犠牲が多かった時期であり、米軍兵士の犠牲も一番多かった時期だったそうです。

で、総理にお聞きしたいんですけど、2007年の1年間ですね、2007年の1年間といえば、総理が第一次安倍政権で総理になられたときですよね。この2007年の1年間で米軍が爆撃した回数ってご存知ですか。これ通告してません。ご存知かご存知でないかだけで結構です。ありがとうございます。

安倍晋三:
あの、爆撃した回数はですね、回数まで今お答えすることはできません。

山本太郎:
すいません突然の質問。1447回、1年間、2007年。1年間で1447回も爆撃されたっていうのがイラクの現状だと。いわゆるテロとの戦いと先進国が始めた戦争によって、こども、女性、お年寄り、多くの市民が犠牲になったと。

イラク戦争に賛成したんですよね、安倍総理は。賛成してなかったら、多分ここまで来れなかったですよね総理まで、途中で。アメリカ兵の輸送に関しても賛成されたわけですよね。これ賛成されてなかったらここまで来れてないですもんね。わが国の総理がイラク戦争の実態、あまり詳しくはご存じないようなんですね。その一方で自衛隊の活動を拡大しようとしているって、アラブの人々、世界の人々、聞いたらどう思うんです?

航空自衛隊のイラクでの空輸活動については、2008年の名古屋高裁で違憲判決、憲法違反だという判決が確定しています。このことについてはご存知ですか、ご存知かご存知でないかだけでお答えください。

中谷元:
はいあの、平成20年の4月17日に、名古屋高裁における判決について、違憲の確認および差し止めを求める訴えは、不適法なものであると却下をされました。また、損害賠償請求は法的根拠がないとして棄却をされておりまして、国側が全面勝訴の判決でございました。

山本太郎:
総理、とお願いしたんです。総理にお答えいただきたい。最高責任者なんでしょ。この違憲判決、要はイラクでの空輸はこれ違憲だ憲法違反だという判決が出た。その要旨、中身を見てみると、政府と同じ憲法解釈に立ちイラク特措法を合憲としても、憲法9条1項に違反する活動を含んでいることが認められる。人道支援といわれるものの実態は結局、米軍との武力行使一体化であったと。それがはっきりと司法によって判断された。イラク戦争でも我が国は多くの民間人を殺すことに加担していた可能性が高いということを、これ伝えているわけですよね。輸送した米兵のなかでは、ひょっとしたら戦場に向かって、人道復興支援だとかいうような話になってたかもしれないですけど表向きは。でもその中身は、わかんないってことですもんね。

総理は衆議院での質疑で、国際憲章上違法な武力の行使を行っていれば、それは国際法上認められないことであり、我が国がそのような国を支援することがないと答弁されました。総理、我が国が、ジュネーブ条約や国際人道法や国際人権法に反する行為、つまり戦争犯罪に協力することなんて、あり得ませんよね?ひと言でお願いしたいです、あり得るかあり得ないか、お願いします。

安倍晋三:
え~それは、我が国はですね我が国として、国連憲章上違法な武力の行使を行う国に対して、支援や協力を行うことはないわけであります。

山本太郎:
ありがとうございます。夏休みでたまたま中学生がテレビを観てて国会やってた、って方もいらっしゃると思うんですね。いま私と総理との間でどういう遣り取りがあったかと言いますと、戦争には最低限ルールがあるんだよってことなんです。もちろん皆さんご存知だと思います中学生になれば。攻撃するのはあくまで戦闘員、軍事拠点であり、一般市民や民間施設は攻撃しちゃ駄目、当たり前ですよね。これに反するものは戦争違反とする、当然です。アメリカが批准してるジュネーブ条約では、民間人に対する攻撃殺人傷害は禁止。病人の保護、文民病院の攻撃禁止、定められております。そしていま総理が言われたことは、ルール違反は許さないよ、そういうことですよね。で、おそらく、そういう違反をするような連中とはやってかないからっていう強い意思を示してくださったと思うんです、いままでの委員会での発言でも。

でもですね総理、いちばん一体化、一体化ったらおかしいですか、一番絆を深めたがっているアメリカ米軍は、ジュネーブ条約など国際人道法、国際人権法違反の常習犯だそうです。安倍総理にとっては、おじいさまの時代から深く縁があるアメリカかも知れない。この法案が成立すれば、より一層その絆も深まるかも知れない。そのアメリカの軍隊は、例に漏れずイラクでも、戦争犯罪の常習犯との呼び声が高いそうです。

2004年4月、米軍はイラクのファルージャという都市を包囲、猛攻撃を行った。翌月、国連の健康の権利に関する特別報告官が、ファルージャの攻撃で死亡したのは90%が一般市民だった。約750人が殺されたという情報もある。国連は、一刻も早く人権侵害行為に関して独立した調査を行うべきであるという声明も出している。

フリップお願いします。先ほどお話しました中学生の皆さんのためにも、フリップ出してください。救急車、攻撃されてますよ。アメリカの攻撃ですよこれ。2004年6月、現地入りしたジャーナリスト志葉玲さんが撮影したもの。黒こげになった救急車。

で、先ほどのお話です。国連の方が言うには、医療活動を妨害したのはアメリカ、そして、救急車を攻撃したのもアメリカだという話なんです。あまりにも、ひどすぎる。ファルージャ、どんな戦いだったのか。2004年の11月から米軍の大規模攻撃を受けたんですけれども、この作戦に参加した米兵がこう言っている、「冬の兵士 良心の告発」というDVDのなかで。攻略戦の訓練を受けていた全員、みんなキャンプに行きますから、訓練を受けますから、ある日、軍法、軍の法律ですよね、軍法の最高権限を持つ部隊の法務会に召集され、こう言われた。

武器を持つ人間を見たら殺せ。双眼鏡を持つ人も殺せ。携帯電話を持つ人は殺せ。なにも持たず敵対行為が無かったとしても、走っている人、逃げる人は、なにか画策していると見なし殺せ。白旗を掲げ命令に従ったとしても、罠と見なし殺せ、と指示した。

ファルージャで僕たちはその交戦規定に従った。米兵たちはブルドーザーと戦車を使って家屋を一つ一つ轢き潰し、人間は撃ち尽くしたか、犬や猫やニワトリなど動くものは何でも撃った。動物もいなくなったから死体も撃ったって。これ、一部のおかしな米兵がやったことじゃないですよ。米軍が組織としてやってきたことです。ファルージャだけじゃない、バグダッドでもラマディでも。

総理、アメリカに、民間人の殺戮、当時やめろって言ったんですか?そしてこの先、やめろと言えるんですか?引き揚げられるんですか?お答え下さい。

安倍晋三:
まずですね、そもそもなぜ、米国、多国籍軍がイラクを攻撃したかといえばですね、大量破壊兵器、当時のサダムフセイン独裁政権がですね、これはかつては間違いなく化学兵器を持ち、そしてそれをですね、イランイラク戦争で使用し多くの人々を殺し、自国民であるクルド族に対してもですね、これを使用して相当多くの自国民も殺した、という実績があったわけでありまして。そして既に、化学兵器、大量破壊兵器がないということを証明する機会を与えたにもかかわらず、それを実施しなかったというわけであります。そこでですね、国連決議において国連憲章第7章の下で採択された決議、678、687、および1441を含む、関連の安保理決議によって、これは正当化されたと、考えているわけでございます。

山本太郎:
ありがとうございます、いま突っ込みが入りました、678は関係ないというお話が入りました。イラクに査察に入った国連の方々、700回以上ですよ。大量破壊兵器なかったって話になってる。でも無理やり踏み込んだのはアメリカとイギリスじゃないですか。その片棒を担いだのは日本なんですよ。その総括がなされずに自衛隊をまた外に出す?遠くに出す?拡大させる?これ、総括必要ですよ。総理、総括する必要あるでしょ、あなた自身が。だって、ずっとその決定してきた組織の中にいて、いいポジションにいたんですから。ありがとうございます。質問を終わらせていただきます。
…….

山本太郎vs安倍晋三
暴かれたイラク戦争加担、米軍による無差別虐殺、
戦争犯罪支える対米追従・安保法制
志葉玲 | フリージャーナリスト(環境、人権、戦争と平和)
2015年7月31日 8時34分
http://bylines.news.yahoo.co.jp/shivarei/20150731-00048032/
…….