気象コントロール 人工降雨

人工降雨
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気象コントロール
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第101回 雨を降らせて晴れを作る -人工降雨の技術-|テクの雑学|TDK Techno Magazine
http://www.tdk.co.jp/techmag/knowledge/200809u/index2.htm

つまり、人工的に雨を降らせるためには「雨雲を作る」仕掛けか、もしくは「雨雲から任意に雨を降らせる」仕掛けを用意できればよいのです。現在主に研究されているのは、後者の「雨雲から雨を降らせる」仕組みです。雨粒の「種(シード)」になるものを雨雲の中に散布することで雲粒を雨粒に成長させるので、「シーディング」と呼ばれます。シーディング法で使う「種」は、冷たい雨雲と暖かい雨雲で異なります。

冷たい雨雲では、ドライアイスやヨウ化銀が使われます。ドライアイスは、雲粒の温度を下げることで種となる氷粒を作り、雨粒の成長を促します。ヨウ化銀は、それ自体が氷の結晶とよく似た形と性質で、そのまま種となって雨粒が成長します。

一方、暖かい雨雲では、雲粒を集めるために、塩などの吸湿性の高い粒子を散布します。種に吸着される水が集まることで衝突が促され、雨粒に成長するのです。

最初にシーディングのアイデアを考えたのはアメリカの物理学者・化学者であるアーヴィング=ラングミューア博士で、1946年には最初の実験がおこなわれています。

雲粒が集まって雨粒として落下するということは、雨雲が雨になるということで、雨が降ってしまえば、雨雲は消えます。つまり、特定の場所に、特定の時間に雨を降らせたくなければ、雨雲がその場所に近づく前に雨を降らせて、雲を消してしまえばいいのです。

この方法で「晴れ」を作り出したのが、先月開催された北京オリンピックの開会式です。天気予報では当日夜の北京市内の天気予報は「雷雨」でした。そこで、中国当局は、開会式の数時間前に北京市内や周辺都市から合計1000発以上のロケットを雨雲に打ち込み、ヨウ化銀を散布して北京市周辺で雨を降らせる「人工消雨」作戦を実施しました。その結果、開会式の時間帯の北京市内は見事に晴れたのです。

中国やロシアでは、人工降雨を水不足や干ばつの対策技術としても利用しています。日本でも、2008年6月に、四国の早明浦ダム上空に雨を降らせる実験が行われ、実用化に向けての研究がはじまっています。雨だけではなく、冬に山間部に雪を降らせることで、雪解け水を農業用水として活用するなど、「必要な時に必要な場所に水を降らせる」ための技術として活用が期待されます。

著者プロフィール:板垣朝子(イタガキアサコ)
1966年大阪府出身。京都大学理学部卒業。独立系SIベンダーに6年間勤務の後、フリーランス。インターネットを中心としたIT系を専門分野として、執筆・Webプロデュース・コンサルティングなどを手がける
著書/共著書
「WindowsとMacintoshを一緒に使う本」 「HTMLレイアウトスタイル辞典」(ともに秀和システム)
「誰でも成功するインターネット導入法—今から始める企業のためのITソリューション20事例 」(リックテレコム)など
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現代の雨乞い? 人工降雨
片山由紀子 | 気象予報士/ウェザーマップ所属
2013年8月20日 12時11分
http://bylines.news.yahoo.co.jp/katayamayukiko/20130820-00027395/

東京都は19日、渇水対策の一環として、小河内ダム(奥多摩町)に設置されている人工降雨装置を稼動させると発表しました。実施されれば、2001年8月以来、12年ぶりのことです。この夏は、日本海側や北日本で大雨が相次ぐ一方で、太平洋側では雨の少ない状態が続いています。小河内ダム(奥多摩町)周辺では平年の半分程度の雨にとどまっています。

人工降雨は19世紀から

人工的に雨を降らせるというと、非科学的なイメージや効果を疑問視する向きがあるでしょう。霧や雲、雨を人為的に変えることを「気象改変」または「気象調節」といって、古くは19世紀中頃にさかのぼります。1932年に旧ソ連・レニングラードに世界で初めて人工降雨研究所が設立されました。1946年には米ジェネラルエレクトリック社のラングミュアー博士によって、科学的な研究が始まり、現在は日本を含めて世界約40か国で人工降雨が行われています。

片山由紀子 気象予報士/ウェザーマップ所属
民放キー局で、異常気象の解説から、天気予報の原稿まで幅広く天気情報を担当する。一日一日、天気の出来事を書きためた天気ノートは85冊になる。365日の天気の足あとから見えるもの、日常の天気から世界の気象情報まで、天気を知って、活用する楽しみを伝えたい。著作に『わたしたちも受験生だった 気象予報士この仕事で生きていく』(遊タイム出版/共著)など。
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