稲田朋美「TPPバスの終着駅は日本文明の墓場」

「TPPは日本をアメリカの価値観で染めるということ」 稲田朋美

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「TPPバスの終着駅は日本文明の墓場」 稲田朋美
「TPPは日本をアメリカの価値観で染めるということ」 稲田朋美
「TPPは農業だけの問題じゃない。日本の文明、国柄の問題」 稲田朋美
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”自民党が野党だった二〇一一年当時、稲田朋美防衛相がTPPの交渉入りについて「日本はつぶれる」と反対していたことが明らかになった。民進党の徳永エリ氏が十三日の参院予算委員会の集中審議で指摘した。稲田氏は月刊誌の対談でTPPについて「農業だけの問題じゃない。日本の文明、国柄の問題」と指摘。「TPPは日本をアメリカの価値観で染めるということ」と述べていた。徳永氏は、稲田氏が同年の新聞コラムに「TPPバスの終着駅は日本文明の墓場」と記していたことも紹介。「なぜ今はTPPに賛成するのか」と追及した。”
「TPPバスの終着駅は日本文明の墓場」 野党時代に稲田氏論評
東京新聞 TOKYO Web 2016年10月14日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201610/CK2016101402000114.html
http://archive.is/RxFmZ

(TPPは)”「第三の開国」どころか「壊国」だ” 田中康夫 稲田朋美
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『WiLL (ウィル)』 2012年01月号 2011/11/26 花田紀凱 責任編集
https://www.amazon.co.jp/dp/B0065LRLP0
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○徳永エリ君 TPPは、民主党の菅総理が言い出したTPPであると、民主党の野田総理が参加交渉を決めたTPPだと、そうおっしゃる方がおられますが、政治家で初めてTPPのことを口にしたのは、二〇〇八年、ペルーのリマで開かれたAPECの閣僚会議で、当時の二階俊博経済産業大臣であります。はっきりとTPPを進めると、そうおっしゃっています。それから、当時の総理大臣でありました麻生財務大臣もこのことはよく御存じだと思います。そして、日本のTPP交渉参加を決めたのは、二〇一三年の三月十五日、安倍総理だと、そのことをしっかりまずはTPPの審議に入る前に国民の皆さんにも御理解をいただきたいというふうに思います。

なのに、民主党政権時代は、多くの自民党の議員の方々がTPPに反対をしていました。二〇一二年の政権交代の選挙では、有名なこのポスターでございますけれども、自民党のTPPポスターとインターネットで検索すると一番最初に出てきます。「ウソつかない。TPP断固反対。ブレない。」、このポスターを二〇一二年の選挙のときに自民党はいろんなところに貼って選挙を戦ったわけであります。

確かに時代は変化していると思います。社会構造の変化や経済と安全保障の問題、TPPの協定の内容の全てを否定するわけではありませんけれども、TPPによって参加国で企業利益の拡大のための共通のルールを作ること、規制改革、制度の変更によって失われるものや痛みを負うものがあるということは否めないと思います。TPPに反対する人たちは、そのことをとても心配しているわけであります。

それで、ここに二〇一二年の月刊「ウイル」の記事があります。当時TPPに反対しておられた稲田防衛大臣と田中康夫元衆議院議員との対談記事であります。このタイトルは「TPPは日本壊国宣言だ!」と。壊す国です。壊れる国の壊国宣言であります。このことを覚えておられますか、稲田大臣。

○国務大臣(稲田朋美君) 御指摘のとおり、野党時代、一政治家として様々な発言をしていたことは事実でございます。

○徳永エリ君 この記事の中で稲田大臣は、農業だけの問題じゃないんです、日本の文明、国柄の問題なんですとおっしゃっています。これ、どういう意味ですか。

○国務大臣(稲田朋美君) TPPは、農業だけでなくて、三十項目に及ぶ様々な日本の課題、日本の分野についての難しい交渉であるということを述べているということでございます。

○徳永エリ君 稲田大臣は、自民党の中でも先頭に立ってTPP反対の署名を集めておられました。その姿が今も目に浮かびます。それから、憲政会館で行われたTPPの反対集会でも、自民党を代表して、国益を守るためにはTPPは断固反対だと力強く演説をなさっていて、私は本当にすばらしいなと思って聞いていたのを思い出します。

この「ウイル」の記事なんですけれども、どういうことをおっしゃっているかというと、アメリカ型の何でもありの市場原理主義は人々を幸福にも豊かにもしないことは、ウォール街のデモを見れば分かります。そういうカジノ資本主義を規制して、真面目に物づくりをしている中小企業を守ろうと言っていたときにTPPをやるなんて、矛盾もいいところだと。TPPは日本をアメリカの価値観で染めるということですから。そんなことをしているうちに、日本は潰れてしまいますよ。そうおっしゃっています。

そして、地方公共団体も、公共事業など地場の企業に発注することでその地方にお金が落ちるようにやっているわけですが、それも非関税障壁と言われれば許されなくなってしまいますと。どうしてこれだけ問題が懸念されるのに、TPPでバラ色の未来とばかりに突っ込んでいこうとするんでしょうか。そこまで言っているんです。

今、改めてこのときの稲田大臣の御発言を聞かれて、どのように思われますでしょうか。

○国務大臣(稲田朋美君) 御指摘のとおり、TPPは国益が懸かった大変難しい交渉です。それゆえ、そのときに、国益を守る基準なくしてTPPに突っ込んでいくことについて大変危機感がありました。反対運動をして、そして……(発言する者あり)

○委員長(山本一太君) 御静粛に願います。

○国務大臣(稲田朋美君) 自民党の中で何を守るかというルールを決め、また公約において聖域なき関税撤廃ではないという公約を掲げ、安倍政権になって、安倍総理とオバマ大統領との間で聖域なき関税撤廃ではないということを確認をしてTPP交渉に入り、また二年間タフな交渉を続けて国益を守ってきたということでございます。

○徳永エリ君 かつては民主党はTPP交渉には入っておりませんでした。これからどういう交渉が行われるかも分からないという状況であって、要するに、TPPがどういう貿易協定であるかという原則を恐らく大臣はお分かりになっていたので、もうTPPは駄目なんだと。これ、どこが交渉するという問題じゃないと思うんですね。TPPの仕組みそのものが問題だということをあのとき論じておられて、そして反対をしていたんだと思います。例えば、じゃ、自民党が交渉したからといってISD条項は変わりましたか。変わらないと思いますよ。その中身は変わっていないはずです。

ですから、なぜ、稲田大臣がここまでTPPは反対だと、国柄が守れなくなると、文明が守れなくなるんだと本当に心配しておられたのに、今、TPPを賛成されるのか全く分かりません。もう一回お伺いします。

○国務大臣(稲田朋美君) 繰り返しになりますけれども、当時、民主党政権が何を守るかという基準をなくしてTPP交渉に入ることについては大変危機感を持っておりました。そういった意味において、その反対運動を受けて、自民党の中でルールを決め、そして聖域なき関税撤廃ではないということを公約に掲げ、安倍政権が誕生し、安倍総理とオバマ大統領との間で聖域なき関税撤廃ではないということを確認をし、二年間にわたる日本の国益を守る交渉をし、さらには経済対策等々を打ってこのTPP交渉の発効を目指して今国内手続を前進をさせているということでございます。

○徳永エリ君 だって、前の国会、さきの国会のTPP特別委員会でブルネイ交渉会合の真っ黒黒の資料が出てきたじゃないですか。どういう交渉をしているのか全く分からないんですよ。全く分からなくて、そしてTPPそのものが大変に問題のある協定だということはみんな懸念しているはずなのに、私たちは、自民党がきちんと、当時と違った交渉内容、国益をしっかり守ったのかということはとても今確認できるような状況でありません。

稲田防衛大臣だって、二十一分野三十章をきちんと全部把握しておられるかどうかも分かりませんし、それから、先ほどお答えいただいておりませんでしたけれども、ISD条項だって、ISD条項そのものは変わらない。TPPの中に入っている。大変に毒素条項と言われ危険な条項であると。なぜお心変わりしたのか、全く理解できないです。

それから、二〇一一年の産経新聞、ここでもインタビュー記事があります。弁護士、衆議院議員稲田朋美、普天間のツケをTPPで払うなというタイトルになっております。

ここで、日本は、もうけた者勝ち、何でもありを是正し、カジノ資本主義を正す責務がある。TPP参加はそういう役割を自ら放棄することになる。なぜなら、TPPは米国の基準を日本が受け入れ、日本における米国の利益を守ることにつながるからだ。それは、日本が日本でなくなること、日本が目指すべき理想を放棄することにほかならない。TPPバスの終着駅は日本文明の墓場なのだというふうにおっしゃっているわけです。

参議院 予算委員会 平成28年10月13日
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/192/0014/19210130014004a.html
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稲田朋美
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稲田朋美 “TPPは全てのモノの関税を原則即時撤廃し、サービス、貿易、投資、労働などを自由化することを目標とし、現在9カ国が交渉中だ。当然ながら、交渉参加国それぞれに思惑がある。例えば、米国は、アジア太平洋地域への輸出と国内雇用の拡大、地域でのリーダーシップの強化を狙っている。では、日本の戦略は何なのか。イメージ先行で抽象的な決め付けではなく、冷静かつ戦略的な見極めと判断が必要だ。「バスに乗り遅れるな」と推進派は言うが、バスは乗り遅れるかどうかよりも、「行き先」が重要である。「行き先」が分からない、しかも間違いに気づいても途中下車できないバスに国民を乗せてはならない。TPPが、将来の日本の国柄に重大な影響を及ぼすことは明らかで、交渉に参加するなら、国会での十分な議論が不可欠だ。”
1/3 普天間のツケをTPPで払うな 『正論』 12月号 発売日 2011/11/05
http://www.fujisan.co.jp/yomimono/articles/4952
http://archive.is/tMAOY
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稲田朋美 “農業をスケープゴートに議論を矮小(わいしょう)化せず、ISD条項(投資家と国家間の紛争条項)による司法権、立法権の侵害の問題や最大の非関税障壁とされる国語は守れるのかという文明の危機の問題として議論しなければならない。正確な情報も発信されず、交渉に参加すべしとか、ルールを作るとか、途中で脱退できるのできないの、と抽象的な議論に終始しているようでは、全てをなし崩し的に譲歩することになるのがオチである。”
2/3 普天間のツケをTPPで払うな 『正論』 12月号 発売日 2011/11/05
http://www.fujisan.co.jp/yomimono/articles/4952?page=2
http://archive.is/cixLl
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稲田朋美 “米国で今、大きな社会問題になっているウォール街占拠デモは、米国の強欲資本主義の歪(ゆが)みによるもので、ある種の共感を覚える。日本は一握りの極端に裕福な人と多数の貧しい人の国ではなく、額に汗し努力した人が報われる、頑張りながら報われなかった人も助ける社会を目指すべきだ。日本型資本主義は、富を創出し、社会を豊かにした人が豊かになるものでなければならない。コンピューターを駆使した不公正な株取引や法の不備をついて巨額の富を得ることが称賛されることなく、「不道徳」と指弾される国である。日本は「儲(もう)けたもの勝ち」「何でもあり」を是正し、カジノ資本主義を正す責務がある。TPP参加は、そういう役割を自ら放棄することになる。なぜなら、TPPは米国の基準を日本が受け入れ、日本における米国の利益を守ることにつながるからだ。それは、日本が日本でなくなること、日本が目指すべき理想を放棄することにほかならない。TPPバスの終着駅は、日本文明の墓場なのだ。”
3/3 普天間のツケをTPPで払うな 『正論』 12月号 発売日 2011/11/05
http://www.fujisan.co.jp/yomimono/articles/4952?page=3
http://archive.is/RzNk6
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「TPPバスの終着駅は日本文明の墓場なのだ」 稲田朋美